【宇佐】来年の宇佐神宮(宇佐市南宇佐)御鎮座1300年に向け、記念事業を通して機運の醸成や観光振興を図る実行委員会が設立された。同神宮や市、市観光協会、宇佐商工会議所、宇佐両院商工会で組織。天皇の勅使を迎える10年に1度の神事をはじめさまざまな行事・企画が予定されており、連携を強化して取り組みを本格化させる。
設立総会が今月上旬に同会議所で開かれ、各組織の代表者ら12人が出席。渡辺幹雄会頭が「1300年は市観光の千載一遇のチャンス。それぞれの企画を多くの人に周知し、認知してもらうことが成功の鍵になる」とあいさつした。
目的や事業規模、予算を協議し、会長に渡辺会頭を選んだ。名称は「宇佐神宮御鎮座1300年奉祝・勅祭記念事業実行委員会」とし、通称「はぢまりはちまん1300」も使用する。
実行委は記念事業の推進役として各組織の連携を図り、運営やPRなどを担う。
同神宮では勅使を迎える神事(10月)のほか、御神能特別鑑賞会(4月)、西大門の改修を祝う竣功(しゅんこう)奉祝祭(5月)を開催。ゴールデンウイーク期間中には上宮の特別拝観も実施する。
今月21日からは「うさ食文化サロン」と銘打ち、地元食材を使った新しい宇佐グルメ開発をスタート。県内外からシェフを招き、来年12月まで毎月開く。同4月開幕の大阪・関西万博での観光PRや、時代行列といった新たなイベントも検討しているという。
実行委の磯田健事務局長(62)=同会議所専務理事=は「記念の年が直前に迫っている。しっかりと準備を進め、機運を高めていきたい」と話した。