【杵築】杵築市大田地区は交通死亡事故ゼロ4千日(9月24日)を達成した。さらなる記録更新を目指して30日、街頭啓発活動と安全祈願祭があった。
同地区では2013年10月13日以降、交通死亡事故は起きていない。前回の事故前まで旧大田村時代から約22年間(8276日)にわたって死亡事故ゼロが続いていた。
大田沓掛の県道であった街頭啓発活動には約20人が参加。4千日達成を知らせる横幕を掲げ、ドライバーにお茶の缶入り飲料とチラシを手渡して安全運転を呼びかけた。
引き続き大田中央公民館(大田石丸)で安全祈願祭があり、興田信一副市長や杵築日出署の岡田哲也副署長らが玉串をささげた。シートベルト着用の徹底や安全速度の順守などの交通事故ゼロ宣言を採択した。
近年、地区内の県道が整備されたことから豊後高田、杵築両市を行き来する車が増えているという。旧大田村時代から方言を交えたユニークな交通安全標語看板を各所に設置し、住民を挙げた事故防止に取り組んできた。
本田知典・県交通安全協会杵築日出支部大田分会長(78)は「4千日達成は地域の皆さんの理解と協力があってこそ。新記録となる8277日を目標に死亡事故ゼロを続けていきたい」と話した。