【大分】県内初となるLGBTQ(性的少数者)のパレード開催に向け、有志でつくる実行委が準備を進めている。明るい雰囲気で行進し、当事者と「アライ」と呼ばれる理解者双方の存在と連帯を可視化する。都市部と比べてコミュニティーの小さな地方は生きづらいとの声があり、「大分で実現できれば意義は大きい」(実行委)。大分市中心部で11月23日に予定している。
イベント名は「おおいたレインボープライド」。スローガンに「みんな、ここにおるけん♪」を掲げ、当事者、アライが公道を一緒に歩く。参加予約を取るが、飛び入りも歓迎する。
性的少数者を巡っては国民の理解を広めるための「理解増進法」が昨年6月に施行された。一方、当事者らの交流団体「はろっと!おおいた」(大分市)によると、性的少数者が身近にいることへの理解は、都市部と比べ地方では進んでいない現状があるという。
同団体代表で、実行委の中心メンバーも務める原田紘希さん(37)は「当事者とアライが一緒になり、楽しそうにパレードする姿を見せたい」と意気込む。
「悩んでいる人たちを勇気づけられれば。大分でもこれだけ受け入れが進んでいると、みんなに実感してもらう機会にもしたい」
詳細は今後、固める。各種交流サイト(SNS)で情報発信していく。