豊後大野市資料館で「おおいたの鉱物」展 斧石や蛍石など展示

市内で産出した黄鉄鉱(右)や蛍石(左)について説明する吉岡敏和ジオパーク専門員=豊後大野市三重町内田の市資料館

 【豊後大野】豊後大野市三重町内田の市資料館で企画展「おおいたの鉱物~地球からのおくりもの」を開催している。15日まで。無料。
 県内にはかつて、多くの鉱山があり、さまざまな鉱石が掘られていたことを知ってもらおうと企画。市内を中心に各地で採掘された珍しい色や形の鉱物32点を展示している。
 同館などによると、同市緒方町には尾平や豊栄両鉱山があり、スズや銅、亜鉛などを採掘。日本の近代化や敗戦直後の日本経済を支えた。特に尾平鉱山は80種類を超える鉱石が取れ、世界的に有名だったという。
 同展では、2016年に日本地質学会の「大分県の石」の一つとして選ばれた「斧石(おのいし)」などを展示。結晶の形が斧の刃のようにとがっているのを間近に見ることができる。紫外線照射や加熱すると光る「蛍石」や金属の光沢がきれいな「黄鉄鉱」なども並ぶ。
 同展を企画した吉岡敏和ジオパーク専門員(63)は「鉱物は地域で産出した貴重な財産であることを知ってもらいたい。そして、乱獲や無秩序な販売などをしないように訴えていきたい」と話した。

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