【日田】7月の大雨で橋脚が傾き、通行止めになっている日田市友田の三郎丸橋(国道386号)について、県は近くに仮設の歩道橋を建設する。10月ごろ着工し、来年2月完成予定。三郎丸橋は全面架け替えの方針で、復旧する2~3年後まで歩行者・自転車の往来を確保する。
県道路保全課によると、歩道橋は三郎丸橋の約100メートル上流に設置し、幅2メートル、長さ88メートル。右岸側は地権者から土地の一部を借り、ルートを確保。左岸側は堤防道路とつなぐ。
三郎丸橋の橋脚は川底下の岩盤に立てる工法だったため、長年の水流で岩盤付近がえぐられて傾いた可能性がある。県は被災後、地盤調査を実施。仮設橋を支える橋脚2本はくいを岩盤の固い層まで打ち込み、安定性を高めるという。
三郎丸橋の通行止めに伴い迂回(うかい)路の交通量が増えたことから、市教委は同橋近くの光岡小、三隈中の児童生徒向けに2学期からスクールバスの臨時運行を始めた。歩道橋完成後も児童生徒の安全を確保するため、同橋を通学路としていた三隈中への便を含めバスの運行を続けるという。
県道路保全課は「市からの要望を受け、地元住民の買い物や通学の利便性を考えて設置することにした。三郎丸橋は復旧に向け調査、設計を進めており、早期開通へ全力で取り組む」と話している。