玖珠町の三日月の滝で夜間ライトアップ 9月にインバウンド向けイベントも

ライトアップされ、幻想的な雰囲気の三日月の滝=玖珠町山浦

 【玖珠】玖珠町山浦の三日月の滝が夜間ライトアップされている。町観光協会による初めての取り組みで、10月20日まで金、土、日曜と祝日を中心に点灯。9月中旬には雅楽ショーと和食を組み合わせたインバウンド向けのイベントも開催される。
 三日月の滝は「ミニナイアガラ」とも呼ばれ、滝つぼの形状が名前の由来。高さは約10メートルで、岩肌を流れ落ちる迫力ある滝を間近に見ることができる。
 8月下旬に隣接する嵐山滝神社でライトアップ開始のセレモニーがあり、同協会の久保喜延会長の合図でLED(発光ダイオード)ライトを点灯。刻々と色を変える光が流れる滝を照らし出し、幻想的な雰囲気に包まれた。境内には竹灯籠が並べられ、来場者が滝や神社を背景に写真を撮っていた。
 インバウンド(訪日客)向けの「雅楽と和食のプレミアムディナーショー」は9月15、16の両日、同神社で開催。ライトアップされた滝を眺めながら雅楽師の東儀秀樹さんらの特別公演、JR九州の観光列車ななつ星でも採用されているすし店「やま中」(福岡市)のすしを堪能できる。博多を出発して湯布院、別府、日田いずれかの温泉宿に宿泊するバスツアーで楽しめる。
 ツアーは日本の文化に触れてもらおうと主に外国人観光客に販売し、価格は20万円から。パラディッソエイト(同町)が運営を担当し、インバウンド拡大を目指す観光庁の委託事業に採択されている。
 同協会は「滝周辺は地元の努力で素晴らしい環境が保たれている。昼間とは違う雰囲気の滝と神社を楽しんでもらいたい」と話した。

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