【東京支社】大分のカボスが和かんきつのライバル産地と共闘して首都圏に売り込む販促イベントが、東京都内で開かれた。徳島のスダチと組んだ昨年の初回からスケールアップし、今年は宮崎のヘベスも参加。3県の関係者は「ライバルはレモン」を合言葉に、認知度向上を図っていく。
果実の大きさはカボス、ヘベス、スダチの順に大きい。香りや酸味の比較的強いスダチに比べ、カボスはまろやか。ヘベスはその中間くらいの香り、酸味となっている。
「和かんきつPRコラボ」と銘打ったイベントは、3県と、各県のかんきつ販促を担う協議会組織が主催。24日、東京都江東区の商業施設「豊洲千客万来」で開催した。
3種を同じ割合で薄めたジュースの試飲コーナーを設置。来場者に味の違いを体験してもらった。3種の果実を1個ずつ入れたセットを200円で販売し、次々に売れた。かぼたん(大分)、すだちくん(徳島)、かぁくん(宮崎)の3キャラクターが出演し、和かんきつをアピールした。
初参加した宮崎県の担当者は「両県についていきつつ認知度を高め、販路を開拓したい」。徳島県の担当者は「ほとんどの人は3種の違いを知らない。イベントを機に『何だろう』と来場者に思ってもらえれば、互いに認知度が高まる」と相乗効果を期待する。
大分県東京事務所おんせん県おおいた課の小代哲也課長は「搾って使うのはレモンのイメージがあるが、3県にこんないいものがあるんだということを、協力し合って推していきたい」と話した。