耶馬渓ダムの貯水率が60%を下回る 中津市が市民に自主節水を呼びかけ

貯水率が低下している耶馬渓ダム=21日午前、中津市耶馬渓町

 【中津】少雨の影響で耶馬渓ダム(中津市耶馬渓町)の貯水率が低下している。目安の60%を下回ったとして市は21日、市民に対し自主節水の呼びかけを始めた。今後、農業用水、工業用水も自主節水を始める。
 同ダムを管理する国土交通省山国川河川事務所によると、梅雨明け後の7月22日以降の流域降雨量は21ミリ、8月に入ってからは3・4ミリ(昨年8月は197・8ミリ)にとどまり、貯水率は21日午後4時現在で55・7%。川の流量だけでは上水道や農業用水などに必要な分を確保できず、今月1日以降、ダムからの放流量を増やしている。このままの状況が続けば、今月末には取水制限の目安の40%を下回る見通し。
 自主節水の呼びかけは2年ぶりとなる。市上下水道部は市役所などにのぼりを立て、ホームページ上で▽手洗いや歯磨きで水を出しっ放しにしない▽風呂の残り湯を洗濯などに再利用する―といった取り組みを紹介。「安定した水道水供給のため、市民一人一人が率先して節水に協力を」と求めている。

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