中津市民ミュージカル「福沢諭吉翁物語」公演迫る 19日に入場券発売、練習に励む

オーディションで選ばれたキャストによる通し練習。手前は諭吉の壮年期を演じる坂田博司さん=中津市冲代町の市教育福祉センター

 【中津】不滅の福沢プロジェクト・中津市民ミュージカル「人誰か故郷を思わざらん―福沢諭吉翁物語」の入場券が19日に発売される。10月13日の公演まで2カ月と迫り、出演者の練習にも熱がこもっている。
 中津ゆかりの福沢諭吉(1835~1901年)の生涯を、2時間半の壮大なミュージカルで描く。公募オーディションで選ばれた老若男女75人が出演。少年、青年、壮年、熟年の4期に分けて描き、各期の諭吉を異なるキャストが演じる。
 大坂の中津藩蔵屋敷で下級藩士・福沢百助の次男として誕生。立身出世や学ぶ機会などに制約を受ける藩の身分・門閥制度を「親の敵」と批判した。大坂の適塾での恩人、大志を抱く仲間との出会い。横浜で「これからは英語だ」と気付いて歓喜し、次代を担う人材を育てるため慶応義塾を創設―といった場面が描かれる。
 企画担当の冨永まり・中津文化協会副理事長は「諭吉の六十余年の物語を地域の人たちに知ってもらい、語り続けてほしい。その一助になれば」、元教員で諭吉の壮年期を演じる坂田博司さん(66)は「外国から帰国し、やる気に満ちて啓蒙(けいもう)する諭吉の強い気持ちを演じたい」と、本番に向けた思いを語った。
 公演は中津文化会館で、午後1時(同0時半開場)と同6時(同5時半開場)からの2回。入場料は全席自由で2千円。今月19日午前10時から同会館と中津商工会議所で販売を始める。
 問い合わせは同会館(0979-24-1155)。

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