「フィリピンの子どもたちのために」 豊後高田市高田小がランドセルなど贈る

使わなくなったランドセルや鍵盤ハーモニカを贈った高田小児童と、細川慈照理事長(後列右端)=豊後高田市新地の高田小

 【豊後高田】豊後高田市新地の高田小(衛藤恭子校長、350人)はNPO法人・中津外国人共生支援協会(中津市)を通じて、貧困に苦しむフィリピンの子どもたちにランドセル8個と鍵盤ハーモニカ27個を贈った。秋に現地に送る予定。同協会の細川慈照理事長(66)は「善意の輪は広がっている。多くの人に協力してほしい」と話した。
 細川理事長は2020年から現地に支援物資を送る活動を始め、これまでにランドセル約500個、鍵盤ハーモニカ約40個などを届けた。
 高田小は新聞紙面で細川理事長の取り組みを知った水江泰彦PTA会長(48)を中心に、昨年から卒業生の保護者らに協力を呼びかけてきた。
 同校で7月中旬に贈呈式があり、小原晋太郎児童会長(11)=6年=が「フィリピンの子どものために活用してください」とランドセルと鍵盤ハーモニカを細川理事長に手渡した。細川理事長は「学校に行きたいというフィリピンの子どもの夢をかなえるため活動している。毎日、学校で勉強できることを当たり前と思わず、将来は海外の貧しい人を助けられる人になってください」と礼を述べた。
 水江会長は「毎年、卒業生はいるので協力を募り、支援を続けていきたい」と話した。
 同協会はランドセル、部品が全てそろった鍵盤ハーモニカ、子ども用の夏物古着、車椅子などを集めている。問い合わせは同協会(0979-64-7375)。

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