今年に入って県内の高速道路で事故が増えている。7月末時点で446件(速報値)発生し、前年同期を53件上回っている。帰省客や旅行客で利用が多くなる盆を迎え、県警は「安全運転に気を付けてほしい」と呼びかけている。
県警高速隊によると、事故の内訳は▽車同士の接触 172件▽縁石や中央分離帯などに衝突 155件▽道路上の落下物と衝突 60件▽動物などに接触 59件―の順。「多くの事故は、速度の出し過ぎや前方をよく見ていなかったことが原因」と分析する。
人身事故は9件で、1人が骨折などの重傷。死者はいなかった。
県警は今年から、持ち運びができる速度違反取り締まり装置「可搬式オービス」の運用を高速道路上でも開始。大きな事故につながりやすい高速度での事故抑止に力を入れている。
山根秀彦副隊長(58)は「高速道では一瞬の脇見や操作ミスが事故を引き起こす。車間距離を十分に空け、速度を控えることが大事。暑さも厳しいので小まめに休憩を取り、無理のない運転をしてほしい」と話した。