大分工業高建築科3年全員が「2級建築施工管理技術検定」合格 「達成感も倍増」

2級建築施工管理技術検定に合格した大分工業高建築科3年生

 【大分】大分市芳河原台の大分工業高建築科3年生39人全員が、国家資格「2級建築施工管理技術検定」の学科試験に一発合格した。同校によると、合格率は例年3~4割。クラス全員が合格したのは県内の高校で初めてという。生徒たちは「絶対に全員で合格するという気持ちで臨んだ。無事に合格できてうれしい」と喜んでいる。
 2級建築施工管理技士は、建築工事の施工計画の作成や工事現場の工程管理、安全管理などに必要な資格。学科と実地があり、実地は3年以上の実務経験が必要。学科に合格すると、2級建築施工管理技士補の資格を得る。
 6月の試験を目指して全員合格を目標に掲げ、4月から取り組みを始めた。出題範囲は建築学や施工管理法などと幅広く、6割以上を正解する必要がある。県高校総体で部活動の練習が佳境に入る中、授業や自宅学習だけでなく補習も実施。休み時間や放課後には生徒同士で問題を出し合うなど教え合い、全員で合格するという意識が高まっていったという。
 結果は7月10日に発表された。佐藤永樹さん(18)は「毎日問題集を解き、部活との両立も大変だった。みんなで合格でき達成感も倍増した」。担任の江藤慎也教諭(33)は「生徒が一丸となり、目標に向け粘り強く頑張ってくれた。今回の成果が進路達成の弾みになるはず」と話している。

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