【九重】西日本有数のブルーベリー産地として知られる九重町で、今シーズンの収穫が最盛期を迎えている。摘み取り体験ができる農園には県内外から観光客が訪れ、人気を集めている。
県農協によると、町内の生産者は20人で、栽培面積は計約5ヘクタール。西日本最大といわれた20年ほど前に比べると面積はやや減ったものの、年間収量は約6・5トンに上る。
摘み取り体験とカフェが人気の「ベリージュファーム」(町田)は、70アールほどの敷地に50品種計約1200本のブルーベリーを栽培している。品種により熟れる時期が少しずつ違うため、8月いっぱいは摘み取りが楽しめるという。
福岡県大牟田市から家族と来た松尾祐利ちゃん(2)は「甘くておいしい」とうれしそうに頬張った。
入園料(1時間食べ放題)は中学生以上800円、小学生400円、未就学児無料。持ち帰りは別料金。ブルーベリーを使ったスイーツや石窯で焼き上げるピザなどを提供するカフェは11月末まで営業する。今季は、チーズケーキとパンナコッタ、バターサンドクッキーを盛り合わせたデザートプレート(980円)を新たにメニューに加えた。
梅木健太郎代表(51)と妻の香織さん(49)は「例年通りよく育っている。今の時季しか味わえない、摘みたてのおいしさを楽しんでもらいたい」と話した。
開園は午前10時~午後5時。木曜定休。