「おおいた消防指令センター」の運用スタート 県全域の119番通報集約へ

2日から運用が始まった「おおいた消防指令センター」=大分市荷揚町

 県内全ての119番通報を受ける「おおいた消防指令センター」(大分市荷揚町)の運用が2日、始まった。この日から大分市消防局管内の取り扱いがスタートした。残る県内13消防本部は順次加わり、8月6日に県全域の一本化が完了する。
 同センターは荷揚複合公共施設(市役所別館)に新設。壁面には50インチの液晶ディスプレーが24面あり、地図や現地の映像を映す。通常は9席で119番を受け付ける。通報が集中する大規模災害時などは最大36席まで分割し対応する。
 衛星利用測位システム(GPS)で、全域の消防・救急車両の位置を把握し、緊急時は最も近い車両を出動させ到着時間の短縮を図る。被害状況を正確に把握するため、通報者のスマートフォンのカメラ機能を利用してのやりとりもできる。
 各消防本部の切り替え時期は▽9日 宇佐、中津、豊後高田▽16日 豊後大野、臼杵、別府▽23日 日田玖珠、佐伯▽30日 竹田、由布、杵築速見▽8月6日 国東、津久見。県全域での統合は全国で初めてという。
 同センター通信指令課の川上和宏参事(50)は「県民がこの仕組みになって良かったと思えるよう、一人でも多くの命を救うことを追求していきたい」と話した。

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