県高校総合体育大会は24日、大分市のジェイリーススタジアムで先行開催の陸上があった。
■佐藤、大会記録に1センチ及ばず
男子走り幅跳びは鶴城の佐藤遥生(3年)が7メートル25(追い風参考)で制した。大会記録に1センチ及ばず、「踏み切りが悪かった」と満足しなかった。
ファウルの後の2本目に7メートル04をマークした。チームは学校対抗の優勝を目指しており、「初日からみんなを勢いづかせたかった」。次の試技は助走前、観客に手拍子を求めると、さらに21センチ伸ばした。
冬場は筋力トレーニングに励み、瞬発力を鍛えた。助走のスピードは上がったが、払川真寿コーチは「踏み切り時に力んで、距離が伸びないことが多い」と指摘する。
佐藤は全国高校総体を見据えて調整を続けており、「まだ調子は80%」という。「県でとどまるつもりはない。インターハイは120%の力を出し、県記録(7メートル42)を更新する」と宣言した。
<陸上>
=男子=
▽400メートル (1)荒川諒(舞鶴)48秒37(2)佐藤伶斗(東明)(3)田辺唯織(杵築)(4)池山千翔(大分)(5)柴崎祥太(同)(6)小田原奎斗(杵築)
▽1500メートル (1)樋口翔太(東明)4分0秒78(2)宇佐奏太(藤蔭)(3)林聖也(同)(4)吉本航心(東明)(5)平岡巧大(藤蔭)(6)林叶和(鶴崎工)
▽5000メートル競歩 (1)塚本諒太朗(杵築)30分19秒19(2)松本竜也(日田)(3)小俣慶一郎(杵築)(4)吉井亮太(東九州龍谷)(5)吉田春(鶴見丘)
▽棒高飛び (1)脇屋楓(杵築)4メートル20(2)山内文人(同)(3)安達悠人(大分西)(4)曽我歩叶(同)(5)湯ノ口悠斗(同)(6)二宮理貴(杵築)
▽走り幅跳び (1)佐藤遥生(鶴城)7メートル25(2)大村春太(同)(3)中山陽介(藤蔭)(4)加藤風凪(鶴城)(5)脇坂承太郎(杵築)(6)前原陸仁(雄城台)
▽砲丸投げ (1)荒金竜騎(大分)13メートル36(2)中村海(鶴城)(3)桑島空弥(福徳学院)(4)加藤魁李(楊志館)(5)堀田快里(雄城台)(6)後藤悠貴(三重総合)
(競歩は5位、その他の種目は6位までが北九州大会へ)
■大分商放送部が会場アナウンスをサポート
今大会の会場アナウンスは、高校生が初めてサポートしている。大分商放送部の8人が4日間、注意事項の説明や音響などに携わる。
副部長の荒川桃朱(もあ)さん(3年)は「普段と環境は違うが、緊張せずにできた。会場全体に届くように、大きな声でかまずに読むことを意識した」と話した。