JR豊後竹田駅「百年の歩み」振り返る企画展開催 資料や写真100点を展示

ギャラリートークで資料について説明する山田哲也さん(左端)=竹田市竹田の市歴史文化館・由学館
ギャラリートークで資料について説明する山田哲也さん(左端)=竹田市竹田の市歴史文化館・由学館

 【竹田】竹田市のJR豊肥線・豊後竹田駅が今年10月15日に開業100周年を迎えるのを記念し、企画展「竹田の鉄道 百年の歩み」が、市内竹田の市歴史文化館・由学館で開かれている。県内の鉄道愛好家の協力を得て、約100点の資料や写真で地元の鉄道史を振り返る。6月末まで。
 市と市教委の主催。会場には、1924年の豊後竹田駅の開業時や、28年の豊肥線全線開通を記念した絵はがき、半世紀以上前の時刻表など資料約70点が並ぶ。69年に駅名の読みを「ぶんごたけだ」から「ぶんごたけた」に改めたことを示す展示品もある。
 写真は約30点で、豊肥線を駆け抜けた急行「火の山」、現在も人気の特急「あそぼーい!」といった列車を紹介。2012年の県豪雨や16年の熊本・大分地震など度重なる災害での被害から何度も復旧してきたことを伝える。
 鉄道員の息子が、列車の運行に向けて汗を流す父の姿をまとめた写真アルバムも展示。大分鉄道ファン倶楽部の山田哲也副会長(41)は「多くの人の支えがあったからこそ竹田の鉄道は100年を迎えることができる」と話した。
 期間中は山田副会長によるギャラリートークもある。6月16、30日でいずれも午後1時半から。豊後竹田駅構内には鉄道写真を展示している。
 開館は午前9時~午後5時。木曜休館。観覧料は一般500円、65歳以上250円、小中学生300円、未就学児無料。
 6月8、16、18日は午前10時から、プラスチック板を使って列車の模型などを作る無料体験会を開く。各回定員6人。8、16日は小中学生が対象で予約が必要。問い合わせや予約は同館(0974-63-2200)。

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