目標は「泊まれる観光案内所」 中津市の建設会社、11月にホテル開業へ

ホテルの完成予想モデルを手に、構想を語る中嶋佳奈恵専務=中津市中殿町

 【中津】中津市の建設会社「M・ZEC(エムゼック)」(滝満社長)は今秋、市内中殿町に観光客向けのホテルを開業する。「地域のつながりから生まれる心地よい滞在」をコンセプトに、中津の魅力・産物の情報発信や旅行者と地域住民との交流の拠点を目指す。
 JR中津駅から徒歩約5分で、名称は「Glocally HOTEL TATEYA(グローカリー・ホテル・タテヤ)」。グローカリーはグローバル(世界)とローカル(地方)を組み合わせた造語。
 木造2階でツイン、ダブル、ファミリー(最大4人)の3タイプ計6室。宿泊客以外の利用やイベントもできるカフェスペースを設ける。11月オープンを目指している。
 滝社長の長女で、国内大手の総合リゾート運営会社勤務を経て2016年にUターンした中嶋佳奈恵専務(38)が、新規事業として企画。宿泊者が少ないことが中津の観光・地域振興の課題と考え、「通過されるマチ」からの脱却を事業のテーマに据えた。
 前職の経験を生かして画一的でないサービスを提供し、地域の魅力、地元の新鮮な農林水産物のPRや、地域の人との交流なども提案していく予定。イベント開催も計画し、「泊まれる観光案内所を目指したい」と中嶋専務。
 プロジェクトのスタートイベントとして13日にマルシェを開催し、上棟式・餅まきをする。マルシェはインドカレーやパンといった飲食、アクセサリーなど13店舗が出店し午前11時から。餅まきは午後1時から。
 問い合わせはM・ZEC(0979-24-8811)。

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