由布市が農家民泊施設「奥湯の郷」売却へ プロポーザル方式で選定

売却先を公募している奥湯の郷=由布市湯布院町川西

 【由布】由布市は同市湯布院町川西の農家民泊施設「長期滞在施設奥江休暇村センター(奥湯の郷(さと))」を売却する。購入希望者から活用策を募るプロポーザル方式で選定する。参加申し込みは4月26日まで。
 同施設は奥江自治区の地域活性化拠点にしようと、1997年に建設。当初から管理運営は、地元住民で構成する奥江休暇村管理組合が担ってきた。青白い濁り湯の温泉があり、地元食材を使った山菜料理を提供していたという。新型コロナウイルス禍前の2018年は1883人、19年は1648人が宿泊した。
 開設から25年ほどがたち、住民の高齢化などで運営が難しくなった。指定管理期間の区切り(4年ごと)を迎えた22年3月末以降、休館している。
 市は今後の活用を検討した結果、地域振興につながる企画の提案者に有償で譲渡することを決めた。建物は宿泊棟(240平方メートル)と温泉棟(32平方メートル)の2棟あり、いずれも木造平屋建て。宿泊棟には和室4室、洋室2室、食堂がある。温泉は近くの泉源から引き湯をしていたため、利用には所有者との協議が必要。
 建物の最低譲渡価格は572万6千円、土地は2935平方メートルあり同価格は91万5千円。事業計画書などを提出し、地域貢献度や価格などを審査して決める。10年間は提案書の内容で利用することが条件。参加者は個人、法人は問わない。
 提出書類は市のホームページから印刷できる。4月12日に現地見学会を開く。前日までの予約制。6月上旬の審査を経て、同中旬には優先交渉権者を決める予定。
 問い合わせは、市農政課(097-582-1293)。

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