【大学受験学習アドバイス】2次試験までの時間をいかに有効に使うか

 大学入学共通テストの本試験が終わった。国公立大2次試験の出願先が決まっている人と、まだ決まっていない人がいるだろう。まだ決まっていない人は、出願先を決めることを最優先にしてほしい。高校の教師や、セカンドオピニオンとしての意見を学習塾の教師に聞き、保護者は本人と決めるための話し合いの場を早期に設けることが大切だ。親子で顔を突き合わせて話すことを後回しにしないでほしい。
 共通テストが終わってから国公立大2次試験の前期日程まで約40日ある。大学によって科目数は異なるものの、10年分の過去問に取り組む時間はある。問題を解いて見直したり、足りない知識を補ったり。分からないところは先生に質問もできる。そう考えると、2次試験までの間に力を付けるチャンスは十分ある。2次試験までの時間をいかに有効に使うかを考えてほしい。
 共通テストを終え、国公立大2次試験に向けて気持ちの切り替えが難しい生徒ほど学校や塾の授業に出席するといい。他の受験生の様子に刺激を受けるからだ。切り替えがうまくできて気持ちが2次試験に向いているなら、自習室や自室にこもって一人で勉強できる。気持ちが切り替えられていない生徒や出願先で迷っている生徒は自分一人で勉強する時間を減らし、周りに勉強を頑張っている受験生がいる環境に身を置くことを勧める。
 本当に力が付く勉強は自分一人で机に向かってする時だ。授業で聞いた内容を再現できるか、習った通りに問題を解けるか、一人で机について復習するのは苦しいかもしれないが、力になる。この時期に模範解答を見ながら問題を解いてもあまり効果は期待できない。自分で問題を解いた後に、模範解答と付き合わせてどこができたのか、できなかったのかをしっかり確認する。授業で聞いたこと、自分で「分かった」と思っていることを、再現できるかどうかがこの時期の勉強のポイントだ。
 受験生は、多かれ少なかれ家族ら周りの応援があって今に至っている。家族は食事や洗濯など自分でしていたら大変なことを代わりにしてくれたり、自分が気づいていないところで気を使ってくれたりしているはず。周りの人に感謝し、期待に応えてほしい。
 今年の国公立大2次試験の前期は2月25日から。3連休と重なるため、宿泊先や移動手段は早めに確保しよう。歯ブラシやコンタクト用品、寝間着など普段家で使っているものをそのまま宿泊先に持って行き、リラックスできるいつも通りの環境を整えることをお勧めする。

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