【大学入学共通テスト受験体験談】「やり残したことはない」状態で本番に

 2023年1月の大学入学共通テストを受験し、九州大学法学部合格を果たした高柳直輝さん(19)=大分舞鶴高校出身=に、共通テスト受験の体験談と後輩へのアドバイスを聞いた。

〇高柳さんの受験科目
▽1日目 日本史B、倫理・政治経済、国語、英語
▽2日目 生物基礎、化学基礎、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B

 共通テスト前日は学校が早めに終わる。帰宅後は地歴公民科目のおさらいをして、いつもより早い午後9時ごろには布団に入った。ただ、緊張して日付が変わるころまで寝付けなかった。翌朝は目が覚めても寝不足だったが、アドレナリンが出てなんとか乗り切ったという感じだった。
 高校から、バスで会場の大分大学旦野原キャンパスへ。かなり緊張していた。これから始まる試験のことだけを考えるように、頭の中を意識して切り替えるようにした。
 初日は苦手な英語。1問目から模試では見たことがない形式の問題。「まじか」と思ったが、そんなこと言ってる場合じゃない。努めて気持ちを切り替えた。初日は英語と国語の出来に不安は残ったが、意識して2日目のことを考えるようにした。帰宅後は2日目にある理数科目の計算問題をして、午後10時ごろには寝た。
 2日目が終わっても「できた」とも「できなかった」とも言えず、手応えがなく不安が残った。全日程が終わったという達成感はあったが、2次試験を控えているので「まだ終わっていない」という気持ちの方が大きかった。2日目は家で自己採点もせず、解答速報のあるインターネットも見ずに寝た。
 翌日、学校で自己採点をすると英語以外は「できすぎ」と言えるほどのいい点数。やっと安心した。「これだけやったから大丈夫だろう」と自信がなければいい結果は出ないと思っていた。「やり残したことはない」と思える状態で臨めたのがよかった。

■体調管理に気をつけて

 共通テストは時間との勝負だ。国語、数学、英語は大問1問ごとに何分で解くかをイメージし、その時間内に解けるようにトレーニングした。何度も繰り返して時間の感覚をつかんだ。
 くじけずに受験勉強を続けられたのは、学校の友達の存在が大きかった。勉強する時はみんなで集中し、休憩する時はしゃべってリラックスする。互いに教え合って理解を深められたことがよかった。「やる時はやる」という雰囲気のクラスだったので、自分もくじけることなく勉強を続けられた。
 受験する人に最も気をつけてほしいことは体調管理だ。就寝時に加湿器を使ったり、毎朝ヨーグルトを食べたりして、自分の日課を欠かさずに続けていた。「もうこれ以上することはない」という気持ちで本番に臨んでほしい。

 (年齢は記事公開時)

最新記事
大分合同新聞社旗争奪ソフトボール(14日)
熊本国税局・大分関連の人事異動(10日)
大分信用金庫の人事異動(1日)
九州財務局・大分財務事務所関係の人事異動(1日)
九州電力、九州電力送配電の人事異動(1日、大分県関係)