【大学受験学習アドバイス】試験会場に持って行くノートの準備を

 大学入学共通テスト(2024年1月13、14日)までひと月を切った。これから本番までにしてほしいことは、当日の試験会場に持って行くノート作りだ。試験の前日や当日に見返すことになる。曖昧な知識を整理して確実なものにし、安心して試験に臨むためにもノートを準備しよう。
 ノートの目安は1科目1冊。学校や塾などで配布されるまとめ教材の中で記憶が曖昧な項目や、模試や過去問を解いていてどうしても引っかかる問題とその解答・解説などを書き込む。これまで取り組んできた勉強の中でもう一度見直さないと忘れてしまいそうなことを書きためていくイメージだ。新しい教材ではなく、今まで取り組んできた学習の中で忘れそうなことを集めていこう。
 ノートに書き込んだ内容で「これはもう頭に入った。見返す必要がない」というものが出てきたら、印を付けていく。試験前日まで手を加えることもあるだろう。ページの端に自分なりの重要度を星の数で記す生徒もいる。自分で書き込んだり、プリントを切り抜いて張ったりする作業を通して勉強の足跡を確認しよう。頭の中を整理することができる。
 試験前日や当日は気持ちが落ち着かない時間を過ごしているだろう。そんな自分に向けたノートを準備してほしい。自分の勉強に関する準備は、自分にしかできないのだから。
 入試当日、休憩時間に何をするのか決めていない生徒が意外と多い。無策で臨むと、友達との会話で休憩時間が終わることになる。どの時間にどのノートを見るのか決めておくと、会場に何を持って行くかが決まる。自分で付箋や印を付けたページを時間の許す限り直前まで見たり、知っている知識であっても見返したりすることで安心して試験に臨めるはずだ。
 インターネットの動画サイトやSNSは注意が必要だ。当日、各科目の試験が終わるたびに解答速報などの情報がどんどんアップされていく。一度、アクセスしたら目に触れないようにするのは難しく、情報に心が惑わされる受験生もいる。本当に試験期間中に見る必要があるのか、一度考えてほしい。計画を立てていなければ、ついスマホを見てしまうかもしれない。
 試験前日、当日の休み時間、1日目の夜にそれぞれ何をして過ごすのか予定を立てることで、自分がするべき勉強に集中できる。そうすれば、試験で力を出すことにつながるはずだ。

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