【高校受験学習アドバイス】入試に向けて「心技体」を整えよう

 受験生にとって、冬休みは入試に向けたラストスパートをかける重要な時期。「心(精神)技(学習)体(体調)」を整え、しっかりと準備を進めよう。
 学習のメインは過去問。実際の試験時間は50分だが、家で解く際はそこまで時間を意識しなくてもよい。実際の試験会場という緊張感がある中で試験時間内に、どれだけ頭を動かし続けられるかが入試の難しさ。一方で、自宅学習ではその緊張感があまりないからだ。時間を気にするよりも、じっくりと取り組みたい。一気に1年分に取り組んでもいいが、大問ごと、科目ごとに少しずつ手を付けても構わない。入試特有の出題形式を知り、問題に慣れるためにも最低でも3年分は解いておきたい。
 得点を出したくなるだろうが、志望校に対し、この点数なら合格できるという明確なデータはない。内申点も関わってくるため、試験の点数にこだわりすぎる必要はない。
 点数を付ける際、記述問題など自分で正誤を判断することが難しい場合もあるだろう。その際はひとまず「不正解」とし、厳しめに採点にしておくことがベター。休み明けに先生に添削してもらい、模範解答をしっかり頭に入れておくこと。そうすれば類似問題に対応できるようになる。
 過去問にウエートを置く一方で、基本をおろそかにしてはいけない。特に暗記モノは忘れていくことを前提として、継続して取り組もう。過去問で解けなかった問題は新研究などを活用し、きっちり復習をすること。その際、間違えた問題に関連する事柄も合わせて覚え直すとよい。例えば「享保(きょうほう)の改革」というキーワードが出たら、江戸時代の三大改革を確認するという具合だ。特に社会、理科、数学は似たような問題が出ることがあるため、やり直しをする意義は大きい。解きっ放しで終わらないことが重要だ。
 体調管理は学習と同じくらい大切なこと。入試は朝起きてから試験が始まるまでに、十分に頭を動かせるかが勝負。休みの間も遅くとも午前0時までには就寝し、午前6時半ごろには起床して、午前9時には勉強を始めよう。冬休み中に朝型の体づくりをし、3月までキープすることを心がけよう。
 精神面においては、目標を明確にし、決意表明をすることをお勧めする。保護者らに宣言するのもよし、文字に書き起こすのもよし。入試の際には、「リラックスして」「平常心で臨もう」などと言われるが、それができれば誰も苦労はしない。フラットな状態でいることは難しいことを知った上で、特殊な緊張状態に身を置くことに耐性を付けておく必要がある。意気込みを言葉にすることで自分に適度なプレッシャーを与え、覚悟を決めよう。
 年末年始は家族で出かけたり、ついだらだらしてしまったり、勉強することから離れてしまいがちになる。学習習慣を乱さないよう、1日1回は必ず机に向かうようにしてほしい。

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