【高校受験学習アドバイス】願書には一番行きたい高校を

 三者面談が始まり、いよいよ出願校を決める時期。以前に比べて私立を第1志望にする生徒が増えたものの、依然として県立を第1志望とする生徒が多い。本当に行きたい高校を念頭におき、願書の準備を進めよう。
 県立高の1次入試の願書受け付けは2月13日から始まる。複数学科がある高校を除き、願書に書ける高校は1校のみ。合格が際どい状況でも、やはり最も行きたいと思う高校を書いてほしい。
 というのも、1回に限り、出願校(科)を変更することができる。出願期間後に発表される倍率を確認してからでも遅くない。倍率が高く、合格が厳しそうなら志願校を変えるとよい。
 出願の際、志願校のレベルを下げることはよくあるが、上げることはめったにない。例えば、合格できるか不安はあるものの、本当に行きたいA高校に出願したとする。思いのほか倍率が低ければ「合格できるかも」という気持ちになる。そうして実際に合格する生徒もいる。一方で安全圏のB高校に出願していた場合、A高校の倍率が低くても、B高校なら大丈夫と安心しきっている状態から再びA高校に志願変更することは心理的ハードルが高くなる。
 志願変更できることを頭に入れておき、迷いがあるのであれば一番行きたい高校を書いておこう。その際、学校の先生に変更の可能性があることを伝えておくとよい。
 志願校のレベルを下げる場合は確実に合格を取りに行くことを忘れずに。本来行きたかった志望校を諦めた上、志願校にも合格できないという状況は絶対に避けたい。場合によっては一つレベルを下げるだけでなく、思い切った判断が必要になる。
 県立第1志望の生徒にとって、私立は滑り止めや力試しの意味合いが強い。とはいえ、実際に通う可能性があるため、通学の負担が少ないなど現実的な点を踏まえて出願校を決めよう。
 私立は1月に特別奨学生・推薦入試、2月に一般入試がある。特別奨学生・推薦入試で志望できるのは1校1コースのみ。一般入試は同一高校内でコースを第2志望まで書くことができ、第1志望は目標より上位のコースを書くことが望ましい。出願したコースより上位コースの合格点に達していたとしても、願書に書いていなければ合格とはならない。第2志望は必ず合格できるレベルのコースを選ぼう。
 推薦入試は「受験するチャンスが1回増える」ぐらいの気持ちで臨むこと。一般入試より倍率は高く、「推薦イコール受かりやすい」と安直に考えることはやめよう。
 県立と私立では、県立の方が内申点のウエートが大きいことを知っておいてほしい。第1志望に対して、学力的には合格圏であるにも関わらず、学校の先生から厳しいと言われた場合、内申点が影響していることが考えられる。三者面談の際、内申点について聞いてみるのも一つの手。内申点そのものを教えてもらうことは難しいかもしれないが、同じ高校を志望する人と比べて自分の内申点がどの程度か尋ねてみるとよい。
 三者面談は受験生の意思を示す場でもある。出願校をどうするかに加え、レベルを上げたときのリスク、不合格だった場合などを含め、事前にしっかり家庭で話し合っておこう。受け身にならず、聞きたいことは積極的に質問することで、有意義なものにしてほしい。

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