【高校受験学習アドバイス】ペースを乱さないことが大切

 2学期が始まって約1カ月が過ぎた。この時期は勉強に対する気力が落ち、息切れしやすいタイミングでもある。文化祭や体育祭といった学校行事もあり、勉強へのモチベーションを維持することが難しい人もいるだろう。勉強への集中力が途切れやすい時期だからこそ、ペースを乱さないことが大切。夏休みにかけたエンジンを切らないよう、行事は楽しみながらも、勉強はしっかりと続けるよう気持ちを切り替えて。大事なことは8、9月にやってきた勉強時間と量を継続すること。今は「加速」より、現状維持を心がけよう。
 8月にあった1回目の「中学校3年生学力診断テスト(中3学テ)」の結果はどうでしたか。成果が出た人も出なかった人も、結果を分析し、11月に実施される2回目に向けて準備を進めよう。
 中3学テに関して、復習が効果的な教科は理科と社会。単元ごとに設問が構成されているため、得意・不得意が分かりやすい。できなかった単元は持っている教材の該当部分を全部やるつもりで取り組もう。この2教科は単元によって「お約束」の問題が必ず出る。演習の数をこなすことでポイントをつかむことができる。
 数学は解き方を覚えるためにも、できなかった問題のやり直しを忘れずに。さらに、似た問題の演習を繰り返すことで、問題の共通点や解き方のコツが分かってくる。英語と国語はテストで全く同じ問題が出る可能性は低く、やり直しの優先度は低い。だが、解説を読み込むことは忘れずに。演習の数をこなすより、継続して勉強することで読解力が付く。
 保護者は結果に対して一喜一憂しないことが大切。熱心な人ほど、思うような結果が出なかったときに驚いたり焦ったりする。子どもの実力に対して、親の期待値は高くなりがちなことを踏まえてほしい。わが子の今のレベルを冷静に受け止め、目標を設定しよう。
 頑張ったものの点数が取れなかった子はショックを受けている。勉強が足りなかったなど身に覚えがある子は後悔や反省の気持ちを抱いている。いずれにしても、結果に関して叱ることはタブー。やる気をそぐだけでなく、「怒られるから勉強する」というように、本来の目的を変えてしまいかねない。
 結果を受けた今後の取り組みを子ども自身に言わせ、言ったことができなかったときに初めて親が口を出して良い。結果よりも過程が大事ということを肝に銘じてほしい。

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