【大学受験学習アドバイス】合格は「最後までやりきる」人に

 2学期が始まり、高校3年生は勉強に集中し始めたタイミング。だが、まだ勉強に気持ちが乗らず、行き詰まりを感じている人もいるのではないだろうか。今は一心不乱に勉強に取り組む時期。先を見すぎて「志望校の難易度を下げたから大丈夫だ」などと安心したり、逆に「もう浪人することにした」などと諦めたりすることがないようにしたい。
 受験に向けて高まっていく周りの雰囲気に、自分の気持ちが追いついていなくても諦める必要はまったくない。「ちょっとスタートが遅れただけ」と考えよう。
 今から入試に向けて取り組み始めれば、1、2週間後にはみんなと一緒に勉強している自分がいるはずだ。自習室や学習塾など、勉強に前向きに取り組んでいる人がたくさんいる空間に身を置き、一心不乱に勉強に取り組んでみよう。最初はその空間にいること自体、気後れするかもしれない。だが、そこにいるうちに、周りの人の姿から勉強に向かうヒントや刺激をもらえる。この時期、気持ちがいまひとつ高まらないと感じている人は、この方法で調子を取り戻すことが多い。
 私立大学の指定校推薦に手を挙げようか迷っている人もいるだろう。ずっと国公立大を狙ってきたのに、友達が指定校推薦を考えていると聞いて迷い始める人が出てくる時期だ。指定校推薦受験を否定的に捉える必要はない。人生の進路選択。周りの大人は「高校生が自分の進路を決めるのに迷うのは当然のことだ」と考えて、子ども自身の選択を見守ってほしい。
 どんな選抜方式で大学に入学しようとも、大学生活を経て社会人になる上で「楽ができる」ということはない。ゴールは大学入試ではない。大学でやりたい勉強をして、卒業後に望む就職を果たすことを考えると、高校3年生後半の過ごし方は重要だ。たとえ指定校推薦で早めに合格の見通しが立ったとしても、勉強することはやめないでほしい。「高校3年生の後半、自分はこれを勉強して身に付けた」というものを持って、大学に進んでほしい。
 とにかく、第1志望の合格を手にするまでは手を緩めることはできない。総合型選抜で合格を目指す場合でも、結果が出るまで必ず合格を手にできるという保障はない。「共通テストや国公立大2次試験の勉強は自分に関係ない」と横に置いてしまうことはやめよう。
 国公立大の後期入試で合格する人は、愚直に最後の結果が出るまで頑張る人であり、後期日程まで準備万端で臨む人。最後まで自分がやれることをやり続ける人に「合格」という結果が出る。これから大学生になり、社会人になっていく過程では、点数では測れないようなことで自分の進路が決まっていくこともある。進路の分岐点に立つ今、自分のベストを尽くすことよりも楽をすることを考えてどうするのか。「最後までやりきる」ということにこだわってほしい。

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