夏から秋にかけて各高校で体験入学が開かれる。学校の雰囲気を肌で感じられる絶好の機会。積極的に参加してほしい。授業や部活を見学してリアルな高校生活をイメージできると、受験に対するモチベーションも上がるはず。先生や先輩と話すチャンスをつくれれば、気になることを聞いてみよう。
日程が許せば第1志望だけでなく、複数の学校の体験に参加しよう。実際に行ってみたら、第1志望でない学校の方が気に入るということもある。志望校を低めに設定している人や、本当は行きたいけれど無理だと思っている人も、チャレンジしたいと思っている高校があるなら、この機会に見ておくべきだ。実際に足を運ぶことで、やる気スイッチが入る生徒は多い。
3年間通うことを考えれば、通学手段は高校選びの際の重要なポイントの一つ。可能であれば、実際の通学方法を試してみることをお勧めする。「思った以上に遠かった」「坂が多くて大変」など気付くことがあるだろう。所要時間やかかる労力を事前に知っていると、対処法を考えることができる。
夏休み終盤は勉強疲れが出てくる時期。やる気が出ず、焦っている人もいるかもしれないが、受験本番までは長く、全力で走り続けるのはしんどい。友人と一緒に勉強する、場所を変えてみるなど、気分や環境を変えながら乗り切ろう。
保護者はつい口を出したくなるが、学習そのものに介入することは控えてほしい。受験や勉強に関することは、子どもから話してくれるまで待とう。相談されたときにしっかりと耳を傾け、気持ちを吐き出させてやるとよい。
親ができることは勉強する環境を整えること。勉強中は親も読書をするなど、一緒に学ぶ姿勢を見せることも有効だ。受験までは「忍」の1年と腹を決め、見守ることでサポートしてほしい。