「球界の盟主」とも呼ばれるプロ野球巨人に激震が走った。阿部慎之助監督が逮捕されるという異例の事態で辞任した。
初代オーナーの正力松太郎は「巨人軍は常に紳士たれ」との遺訓を残した。ただ、2015年に3選手が野球賭博に関わり、無期失格処分を受けた。昨年もオンラインカジノ利用で2選手が書類送検されるなど、近年は不祥事が目立つ。今回は家庭内のトラブルだが、球団の山口寿一オーナーは「暴力は許されない。監督を続けることは許されない」と言い、迷わず辞任を受け入れた。
藤本定義初代監督らアマチュア球界から直接就任した指導者を除き、伝統球団の監督はこれまで代行も含めて生え抜きの選手が務めてきた。長嶋茂雄監督の下、1年目からレギュラーとして活躍した阿部前監督はその重さを知るだけに「巨人軍監督の名を汚した。誠に申し訳ない」と涙ぐみながら同オーナーに謝罪したという。
橋上秀樹監督代行は現役時代はヤクルト、日本ハム、阪神でプレー。球団史初で現役時代に巨人のユニホームに袖を通していない外部出身が指揮を執ることとなった。