【ミラノ共同】イタリア・ミラノで行われたミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式で、ウクライナのプラカードを掲げて選手団の入場を先導したのはロシア人の女性だったと、AP通信が18日までに報じた。女性はロシアのウクライナ侵攻に反対。全てのロシア人が侵攻を支持しているわけではないことを示すため、自ら先導を希望した。
この女性はミラノ在住14年の建築家アナスタシア・クチェロワさん。2018年以降ロシアを訪れていないという。
開会式当日、クチェロワさんは周囲にロシア人であることは伝えていなかったが、選手は自然とロシア語で話しかけてきた。先導した中には、父親が兵士として前線で従軍する選手も複数いた。
開会式で大歓声を聞き、会場全体が「選手たちの自由を求める意志や五輪までたどり着いた勇気を認めてくれている」と感じ、サングラスの奥で涙を流したと語った。
クチェロワさんは、自治領グリーンランドが米国の領有圧力にさらされているデンマークの選手団も先導したが、これは偶然だったという。