施設再建で五輪、息づくそり文化

そり競技会場のコルティナ・スライディングセンター=15日、イタリア・コルティナダンペッツォ(共同)

 【コルティナダンペッツォ共同】ミラノ・コルティナ冬季五輪でボブスレー競技が始まっている。会場選定を巡り、経費削減を促す国際オリンピック委員会(IOC)がイタリア国外での実施を求めたにもかかわらず、大会組織委員会は1956年コルティナダンペッツォ五輪の旧施設跡地に再建することにこだわった。背景には、地元に息づくそり文化がある。

 「ボブスレーはコルティナのアイデンティティー」。ロベルタ・アルベラ副市長は力を込める。1900年代初頭、雪の積もった街道でレースが行われたのがきっかけで親しまれるようになった。23年にコースがつくられてから拡張を重ね、56年大会の舞台として街のシンボルとなった。

 そり競技の施設は多額の維持費や競技人口の少なさから後利用が課題だ。コルティナダンペッツォも2008年に一度閉鎖。総工費約1億2千万ユーロ(約220億円)を要し、組織委は批判を浴びた。

 アルベラ氏は国際大会誘致などの構想を明かし「懸念があるのは当然のこと。機能すれば採算は取れる」と今後への自信を示す。

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