アルペンスキー女子のサラ・シュレペル(メキシコ)は特別な思いを胸に自身7度目の五輪を迎えた。息子のラセ・ガシオラが初めてアルペン男子の同国代表入り。AP通信によると、母子同時出場は冬季五輪史上初となる歴史的事例だ。
大会中の19日に47歳となるベテランレーサーは、12日のスーパー大回転で熟練の技を見せた。途中棄権が続出した難コースを大きなミスなく滑り、両手を広げてゴール。米国代表から転じた2018年平昌五輪以降では最高位の26位となり「太極拳やヨガ、犬との散歩で健康を保っているのよ」と屈託なく笑った。
11~12年シーズンを区切りにいったん第一線を退いたシュレペルは、当時の「引退レース」で幼き息子を抱きかかえてコースを滑走した。国籍変更などの曲折を経て、今回2人そろって祭典へ。「息子と五輪を目指そうなんて考えていなかった。情熱さえあれば、想像もできないほど素晴らしい道へと導かれるものだ」と感慨深げに話した。
息子が出場予定の回転(16日)は車で5時間かけて移動し、現地で応援するつもりだ。(共同)