追悼ヘルメット「本番も着用」

ロシアの攻撃で犠牲となったアスリートたちの顔写真を張ったヘルメットを手にするスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ=10日、コルティナダンペッツォ(共同)

 【コルティナダンペッツォ、ミラノ共同】ミラノ五輪のスケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチは10日、ロシアの攻撃で命を落とした母国のアスリートたちの顔写真を張ったヘルメットを12日の「本番でも着用する」と表明した。

 追悼の意を込めているといい、9、10両日の練習にヘルメットを着用して臨んだ。

 IOCは「いかなる広告、主義思想の宣伝も身体、競技ウエア、アクセサリーに表示してはならない」と定める五輪憲章に抵触するとして、競技本番での着用を認めない考えを示している。

 ヘラスケビッチは「ここに私と一緒にいるはずだった彼らを裏切ることはしない」と述べた。

 IOCはヘルメットの代替案として黒の腕章の着用を提案しているが、ヘラスケビッチは「亡くなった人全てを追悼できるほどの腕章を持っていない」と述べた。

 ウクライナのスビリデンコ首相も10日、ヘルメット着用を禁ずるIOCの判断は「重大な誤りだ」とXで批判。「死者を思い起こすことは政治ではなく尊厳だ」と指摘した。

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