小さな企業がベテラン支える

スケルトンのそりの試作品を手に取材に応じる宮脇製作所の宮脇哲也専務=1月、長野県駒ケ根市

 小さな企業が日本選手を支えている。スケルトン男子、高橋弘篤にそりを供給する長野県駒ケ根市の金属加工会社「宮脇製作所」。専務の宮脇哲也さん(54)は20年以上そりの製作を続け、審判の資格も取得したほどだ。今大会限りで現役を退く41歳のベテランへ「悔いを残さず全てを出し、笑って終わってほしい」とエールを送る。

 きっかけは2002年ソルトレークシティー大会。テレビで偶然目にした宮脇さんは「こんな競技があるんだ。格好いい」と心を打たれた。そりが鉄製と知り「うちの技術を生かせないか」と8位入賞した越和宏に会って売り込んだ。

 英語のルールブックを読み込むなど一から奮闘。深夜1時まで設計や金属を曲げる作業をしたこともあった。最高速度は時速130キロを超え、耐久性も不可欠。長年進化に余念がなく「こうすれば速くなると、答えがない。(現在日本企業で作っているのは)たぶんうちだけでは」と宮脇さんは言う。

 高橋は「毎年アップデートしてくれているし、フィーリングも合う。情熱のある方たちと一緒にやれているのは本当に幸せ」と話す。

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