大相撲九州場所(9日初日・福岡国際センター)で横綱初優勝を目指す豊昇龍は4日、福岡市中央区の高砂部屋へ出稽古し、元大関の十両朝乃山らと16番取って13勝3敗だった。「立ち合いでもいい感じで当たれているし、悪くないと思う」と納得の表情を浮かべた。
右の相四つの朝乃山には8勝2敗。素早く左上手を引き、力強い投げで崩してから寄る取り口が光った。稽古後は高砂部屋のちゃんこで出るギョーザなどを食べ、リラックスしていた。
先場所は横綱大の里との優勝決定戦に敗れ、賜杯に届かなかった。「あの一番は忘れられない。悔しさを今場所にぶつけ、横綱で初優勝したい」と闘志を燃やす。