「サッカーで共生社会を」と思い

交流キャンプで手話を使いコミュニケーションを取るデフサッカー男子日本代表元監督の植松隼人さん(中央)=8月、東京都品川区

 聴覚障害者によるデフサッカー男子日本代表の元監督で、生まれつき難聴の植松隼人さん(43)は、草の根の活動を長年続け「サッカーを通じた共生社会の実現」に取り組んでいる。11月に東京を中心に国際スポーツ大会「デフリンピック」が開かれる。

 聞こえる人と聞こえない人のコミュニケーションの壁を取り払うことを目指す植松さんが代表を務めるのが、サッカースクール「サインフットボールしながわ」。幼稚園生から中学生まで、聞こえない子どもと、聞こえる子どもがプレーする。

 在籍約40人の8割は耳が聞こえない。手話を使ってコミュニケーションを取る。

 8月下旬。しながわの選手が、タイのろうの子どもや、東京都内の聞こえる子のサッカーチームと交流するキャンプを品川区で開催した。手話を使う小学6年の佐藤冬喜さんは「いろんな人と交流できてうれしい」と話した。

 植松さんはデフフットサルの日本代表として国際大会に出場。引退後は、しながわを運営しながら、17~24年3月にデフサッカー男子日本代表を率い、23年の世界選手権準優勝など成果を残した。

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