政府はスポーツ庁の次期長官に、パラリンピックの競泳男子視覚障害クラスの金メダリストで、日本パラリンピック委員会(JPC)委員長の河合純一氏(50)を充てる方向で最終調整に入った。全盲の政府組織トップは異例となる。任期満了により9月末で退任する室伏広治氏(50)の後任で、パラリンピアンからは初。29日、複数の関係者への取材で分かった。近く正式決定し、10月1日付で就任する見通し。
10月で創設10周年を迎えるスポーツ庁の長官は、初代の鈴木大地氏から2代続けて五輪金メダリストが担った。パラ選手として活躍した河合氏の起用は、スポーツ界が掲げる「五輪パラ一体」の理念を象徴。多様性の尊重が進む時代に、新たな観点から政策を推進することが期待される。
河合氏は静岡県出身。1992年バルセロナ大会から6大会連続でパラリンピックに出場し、5個の金を含む21個のメダルを獲得した。現役引退後は、20年からJPC委員長を務め、21年東京パラの日本選手団団長も経験した。