不祥事で廃部になった日本大アメリカンフットボール部の後継組織「アメリカンフットボール有志の会」について、関東学生アメフト連盟が2部所属としたのは不服だとして、選手の一人が26日、日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てた。1部にするよう求めている。
申し立てたのは日大3年酒井佑昌さん(20)。申立書によると、大学王者を決める「甲子園ボウル」に出場するには、1部の上位となることが条件。2部から入れ替え戦を勝ち上がっても最短2年後となり、酒井さんは出場できない。
酒井さんは同日、東京都内で記者会見し「ずっと1部でやりたかった。少しでもチャンスがあるならと思った」と話した。
日大アメフト部は甲子園ボウルの優勝21回を誇る強豪。2023年8月以降、違法薬物事件で複数の部員が逮捕され、廃部となった。24年2月に関東学連から退会した。事件に関与していない元部員を中心に同5月、有志の会として活動を開始し、関東学連は今年6月に公平性の観点などから1部所属は不適切とし、2部所属を決めた。