選手の精神面ケア部屋を初設置へ

2023年世界陸上ブダペスト大会の最終日、東京大会への引き継ぎ式後、記念写真に納まる(左から)サニブラウン・ハキーム、佐藤拳太郎、北口榛花、田中希実ら=ブダペスト

 【ローザンヌ共同】世界陸連が9月13日開幕の世界選手権東京大会でメンタルヘルスへの取り組みとして、選手の精神面をケアする部屋を宿泊ホテルに設置することが20日、分かった。陸上の世界選手権で、メンタルヘルス支援のスペースを設けるのは初めて。世界陸連のジョン・リジョンCEOが共同通信の取材に応じ、明らかにした。

 スポーツ界では過度の重圧などで精神面の問題を抱えるトップ選手が続出している。リジョン氏は「選手にとって大会は非常にストレスの多いものでもある。その対処をできるよう支援することが目的」と説明した。

 選手の宿泊ホテル内には二つの部屋を設ける。一つは日本の伝統文化に触れてリフレッシュできる空間とし、もう一つは選手の心を落ち着かせるための静かな場所を提供する。リジョン氏によると、専門家からの助言も得られるという。心のケアのため、睡眠や栄養に関する冊子も作成した。

 過去には昨年のパリ五輪や、今年3月のフィギュアスケートの世界選手権で、精神面のケアを目的としたスペースが設けられた例がある。

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