「ミスタープロ野球」と呼ばれ、6月に死去した長嶋茂雄さんの追悼試合として16日、巨人―阪神が東京ドームで行われた。巨人はチーム全体で長嶋さんの代名詞で永久欠番となっている背番号「3」のユニホームを着用して試合に臨んだ。
「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」と銘打たれて開催された。巨人入団から指導を受け、ヤンキースなどでも活躍した松井秀喜さんが始球式を務めた。セレモニーについて「監督が一番、喜んでくれているのでは。野球の枠を超えた存在だと思う」としみじみと話した。
盟友で、打者役の一人を務めたソフトバンク球団会長の王貞治さんは「日本全国で盛り上げてくれたような感じで、私もすごくうれしい」と笑顔で語った。
試合前には両軍の選手やファンが黙とうをささげた。有名な「わが巨人軍は永久に不滅です」の引退スピーチが流れると歓声が起きた。巨人が0―3で敗れた後、選手、OBらが長嶋さんの守備位置だった三塁ベース付近で「3」を人文字でつくった。
球団はお別れの会を11月21日に同じ東京ドームで開催すると発表した。