【リバプール(英国)共同】サッカーのイングランド・プレミアリーグ開幕戦で15日、昨季王者のリバプールがボーンマスを4―2で下し、白星発進した。昨季までFWとして活躍したジョタさんがオフに交通事故に遭って28歳で死去し、試合前には追悼セレモニーがあった。途中出場した遠藤航は「常に彼のことは忘れたくないという思いは、みんなが持っている」と心境を明かした。
遠藤は2―0の後半15分から、右サイドバックに入った。だが、直後にカウンターを受けて失点。中盤に移って迎えた同31分にも速攻を浴び、追い付かれた。優勝した昨季はリードを守る役目を完璧にこなしただけに「(無失点のまま)締めなきゃいけないゲーム展開だった」と反省が口を突いて出た。
ただ、分厚い戦力を誇るチームはそこから2得点し、劇的に勝利を手にする。追加タイムに遠藤のクリアを拾って4点目を決めたエースのサラーは苦しい展開を制した試合後、スタンドを見つめながら涙を流した。スタジアムには、ジョタさんの応援歌が響いていた。