韓国系民族学校にルーツを持ち、全国高校野球選手権大会に出場している京都国際高(京都市)を誹謗中傷する投稿が交流サイト(SNS)上で相次いでいるとして、京都府と京都市が悪質な投稿3件を削除するよう京都地方法務局に連名で要請したことが15日、府への取材で分かった。要請は14日付。
昨夏大会で同校が初優勝した際、韓国語の校歌などを理由に民族差別や侮辱的な投稿がインターネット上で相次いだ。府と市は昨年、計7件を削除要請。今年は8月からモニタリングを強化、同校に言及した投稿はX(旧ツイッター)などで2千件を超える。
同校が初戦を突破した13日、差別や排除を助長する内容の投稿が確認された。ヘイトスピーチ解消法に基づき、人権擁護上看過できないと判断した3件について、14日に法務局へ削除を求めた。プロバイダー側にも要請をしたという。
府の担当者は「今後、投稿が過熱化することも想定されるので、注視していく」と話している。