全日本ろうあ連盟は31日、11月に東京を中心に開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の日本選手団を発表し、前回2022年カシアスドスル大会(ブラジル)の競泳男子で4冠に輝いた茨隆太郎(SMBC日興証券)や陸上男子100メートルで2連覇を狙う佐々木琢磨(仙台大職)ら史上最多273選手が選ばれた。メダル数の目標は過去最多だった前回の30個を上回る31個以上を掲げた。
旗手は優勝候補のサッカー男子のGK松元卓巳と、空手女子で前回2冠の小倉涼(埼玉・特別支援学校坂戸ろう学園教)に決定。東京都庁で行われた記者会見で松元は「覚悟と誇り、責任を持って日本選手団を引っ張っていけるようにしたい」と抱負を語り、小倉は「日本を代表して大舞台に立てることを誇りに思い、自覚と責任を持って全力で戦っていく」と手話で意気込んだ。
選手はパリ五輪、パラリンピックの日本代表公式スポーツウエアと同様の色合いの公式ユニホームを着用する。
デフリンピックは日本初開催。11月15~26日の日程で19競技を実施する。