【クーパーズタウン（米ニューヨーク州）共同】米大リーグのマリナーズなどで通算３０８９安打を放ち、アジア人で初めて米国野球殿堂入りしたイチローさん（５１）＝本名鈴木一朗＝が２７日、野球の聖地であるニューヨーク州クーパーズタウンで開かれた表彰式典に出席し、英語でのスピーチで「この場にいることは素晴らしい夢。素晴らしいチームに加えてもらえて感謝します」と笑顔で語った。
スーツ姿で登壇したイチローさんは時折冗談を交えながら、周囲に圧倒されたというデビュー当時を振り返り「信念を貫けば乗り越えられる。私の義務は開幕日から１６２試合目まで同じ情熱でプレーすることだと思っていた」と語った。日本人メジャーリーガーの開拓者、野茂英雄さんにも言及し「私を含む多くの人の刺激になった」と感謝。スピーチ後は「イチローコール」が起こった。
走攻守に活躍して日本人野手の道を開いたイチローさんは、１年目の２００１年にマリナーズで首位打者と盗塁王に輝き、アメリカン・リーグ最優秀選手（ＭＶＰ）と新人王を同時受賞した。