日本相撲協会は28日、大相撲夏場所(5月11日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所覇者で初の綱とりに挑む大関大の里は東の正位に座った。初土俵から所要13場所で横綱昇進を果たせば、輪島の21場所を大幅に上回り、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速となる。
新入幕はともに25歳の2人。日体大出身の嘉陽は中村親方(元関脇嘉風)の昨年6月の独立後、初の幕内力士となった。埼玉栄高出身の栃大海は、春日野部屋から2011年技量審査場所の栃乃若以来の昇進を遂げた。
新横綱の先場所を右肘痛などで途中休場した豊昇龍は東、大関琴桜は西に座った。関脇は東に4場所連続の大栄翔、西に3場所ぶりの霧島。小結は先場所で優勝同点の12勝を挙げた元大関の高安が8場所ぶりの三役復帰で東、2場所ぶりの若隆景が西に就いた。
再入幕はともに2場所ぶりの狼雅と玉正鳳。元大関の御嶽海は15年秋場所以来の十両に転落した。新十両は宮城改め宮乃風、三田、夢道鵬の3人。元横綱大鵬(故人)の孫の夢道鵬は元関脇貴闘力の四男。