球界が賭博でまた不祥事

 著名人を含め摘発者数が増加し社会問題化しているオンラインカジノ賭博が、プロ野球界でも広がっていたことが明らかになった。既に判明していたオリックスの山岡泰輔投手の事例を受けた調査の結果、新たに14人の利用が確認された。これまでも賭博問題に揺れた苦い過去がある球界が、また不祥事に見舞われた。

 1969年に野球賭博に絡む八百長が発覚した「黒い霧事件」では、複数選手が球界からの追放を意味する永久失格処分となった。当時のコミッショナー委員長が参考人として国会に呼ばれるなど、プロ野球の信用が大きく失墜した。2015年には巨人の複数選手が野球賭博を行っていたことが明るみに出て失格処分を科された。

 日本野球機構(NPB)は研修会を実施して賭博や反社会的勢力と関わらないよう指導するなど啓発に努めてきた。それでも、インターネットで手軽に行えるようになった賭博への関与を食い止めることはできず、法令順守の意識が徹底しきれていなかったことが露呈した。

 NPBは当面、利用者からの自己申告を受け付ける。

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