物理学の仁科記念賞に東大中辻氏

東京大の中辻知教授(仁科記念財団提供)

 仁科記念財団(梶田隆章理事長)は5日、物理学の優れた業績を表彰する2026年度の仁科記念賞を「巨大異常ホール効果」と呼ばれる量子力学的な現象を初めて実証した東京大の中辻知教授(52)に贈ると発表した。

 中辻氏は、磁気的な性質をほとんど持たない「反強磁性体」という物質でも、電流を流した時に電流と直角方向に電圧が発生する大きな異常ホール効果が起きることを実験で示した。研究は電子が持つ電荷と磁気を両方活用するスピントロニクスへの道を切り開いた。

 反強磁性体は、磁気干渉による誤作動が少なく、超高速書き込みが可能になる次世代の磁気メモリーなどへの活用が期待されている。

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