2018年に地球を出発した日欧共同の水星探査計画「ベピコロンボ」で、今月下旬に水星に到着する日本の探査機「みお」が、来年3月にも水星の初撮影に挑む方向で調整していることが4日、関係者への取材で分かった。水星周辺にわずかに漂うナトリウム大気を撮影、地形も写るとみられる。約8年にわたる約100億キロの航行を経て、本格的な観測に向けた準備が始まる。
水星は太陽系で最も太陽に近い高温環境にあり、太陽の引力でたどり着くのが難しく、探査は進んでいない。ベピコロンボは宇宙航空研究開発機構と欧州宇宙機関の探査機2機が水星を周回する世界初の計画。高熱対策を施した2機は異なる軌道から同時に観測する。磁場や磁気圏、表面や内部を調べ、水星の成り立ち解明を目指す。
みおは欧州の探査機MPOと結合、18年10月に南米フランス領ギアナから出発した。
みおに搭載された唯一の撮影装置がナトリウム大気カメラ。打ち上げ以来MPOに遮られ観測できなかった。12月上旬にMPOと分離後、水星や周囲の画像を撮影し、自身のアンテナで送信する。