金与正氏「米と向き合わず」

北朝鮮の金与正朝鮮労働党総務部長(朝鮮通信=共同)

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党総務部長は4日、暗号資産(仮想通貨)の窃取事件に北朝鮮が関与したとする米FBIの発表に改めて反発し「信頼できず、敵対的な人々と向き合う必要はない」と表明した。米国が北朝鮮との対話に意欲を示す一方、敵視政策を放棄していないと批判した。朝鮮中央通信が報じた。

 金与正氏は「平和を守るための選択肢には対話が含まれている」とも言及し、米国が敵視政策を撤回すれば対話に応じる余地を残した。トランプ米大統領が金正恩氏との会談に意欲を示していることを踏まえ、米政府を揺さぶる姿勢だ。

 これまでも北朝鮮は米国との関係改善の条件に、非核化の要求放棄や、敵視政策の全面的な見直しを掲げていた。金与正氏は、こうした経緯に触れて「米国の今回の行動は(関係改善に)逆行的だ」と非難した。

 FBIは10月31日、暗号資産取引大手バイナンスの巨額盗難事件に対する北朝鮮の関与を発表。北朝鮮関連のハッカー集団「TraderTraitor(トレーダートレーター)」による犯行だとしている。

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