米ユーラシア、徒歩で踏破

 【ロンドン共同】南米チリを28年前に徒歩で出発した英国の冒険家が2日、出身地の英中部ハルに到着した。移動距離は約5万キロに及んだ。船や車など乗り物を一切使わず、南北アメリカ大陸を北上した後、米アラスカ州から流氷の浮かぶベーリング海峡を渡ってロシアに入り、中国や中央アジア諸国を通ってユーラシア大陸を横断。英仏海峡を泳いで渡った。英メディアが伝えた。

 冒険家はカール・ブッシュビーさん(57)。英軍の元空挺隊員で、1998年、29歳でチリ南端から旅を始めた。手持ち資金はほとんどないまま、執筆活動による収益やスポンサーからの援助を基に旅を続けた。だが資金不足で活動を中断し、メキシコで約2年間ウエーターとして働いた時期もあった。

 旅は当初12年で終える予定だったが、ビザの取得に時間がかかったり、新型コロナウイルス感染拡大で移動が制限されたりしたことで長期化。渡航先の国々でスパイ容疑をかけられたり、拘束されたりもした。ホッキョクグマに襲われるリスクにも直面しながら踏破した。

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