全国一の養殖カキ生産量を誇る広島県で2日、例年より約1カ月遅れで水揚げが解禁。昨季はカキの大量死が相次ぎ、生産量は平年の約6割にとどまり、県などが対策に乗り出した。漁業関係者からは「今年はどうなるのか。水揚げしてみなければ分からない」と不安の声が上がる。
この日は小雨が降る中、午前6時過ぎに同県廿日市市の岸から約2キロ先の宮島沖へ船が出港。作業員が養殖いかだからクレーンでワイヤを引き揚げると、海中から黒茶色のカキが束になって現れた。
同市の養殖業者「島田水産」の島田泰昌社長(40)によると、宮島沖の成育状況は例年並みで死んだカキは少ないといい「解禁が待ち遠しかった。今年は去年の分も育ってほしい」と話した。