【カイロ共同】エジプト・カイロ近郊ギザのピラミッド近くにあり、日本が建設を支援した「大エジプト博物館」の開館から11月1日で1年。中東情勢が緊迫する中でも好調なエジプト観光を背景に、開館から今年8月末までに約400万人が来場した。エジプト政府はさらなる誘客を狙って魅力向上に努めている。
「観光業に大きな勢いを与えている」。エジプトのファトヒ観光・考古相は10月の会議でこう述べて博物館の重要性を強調した。地元メディアによると、今年のエジプト観光客数は前年比5%程度の増加が見込まれ、2千万人を超える可能性もあるという。政府は2030年代までに3千万人を目指すとぶち上げる。
同館は11月から閉館後も楽しめる新たなプログラムを開始。入場券も値上げし増収を狙う。
展示面積は約5万平方メートル。古代エジプト関連の文化財10万点以上を収蔵しており、単一の文明を扱った博物館としては世界最大級。日本は842億円を円借款で供与して建設を支援、国際協力機構(JICA)を中心に文化財の保存・修復でも協力した。